脳波をアルファ波に(長谷川桜子・美ライフ研)

脳波の種類

脳波には、「α波」(アルファ波)」や「β波」(ベータ波)など、周波数によっていくつかの種類があります。

アルファ波はリラックス時に出る脳波

このうち、アルファ波は、リラックスしたり、気持ちが落ち着いたり、安眠していたりするときに出る脳波です。

アルファ波になると集中力が高まる

脳波がアルファ波になると、集中力が高まり、創造力を発揮しやすいとされます。

幸せホルモン「セロトニン」などを分泌

また、アルファ波が多く出ていると、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンなど、心身にプラスの働きをするホルモンもどんどん分泌されるといいます。

アルファ波を多く出すには

では、日常的にアルファ波を多く出すには、どうすればいいのでしょう?

くつろいでリラックスしているとアルファ波が出やすい

アルファ波が最も出やすい状況とは、くつろいでリラックスし、満足感にひたっている状態です。

寝る前にアルファ状態をつくる

言い換えれば、仕事のあとや寝るまえにそうした状況、つまり、リラクゼーションのひとときを持つことができれば、アルファ(α)状態をつくり出すことができるのです。

「よい睡眠」「よい目覚め」を得るために

そうなれば、心身の疲労もほぐしやすくなるし、「よい睡眠」「よい目覚め」を得ることへとつながっていきます。

一日の終わりにリラクゼーションのひとときを

しかし、現実を見つめてみると、現代のように多忙な毎日を送っているビジネスマンは、ストレスや不快感を蓄積したまま、眠りについてしまう人が多いのではないのでしょうか。そのような現状だからこそ、リラクゼーションのひとときを持つことがたいせつとなってくるのです。

プロのスポーツプレーヤーの緊張感

プロの野球、テニス、サッカーなどのスポーツにおいて、試合まえの緊張感というのは並大抵のものではないといいます。

プレッシャーに負けて本来の実力を発揮できないことも

そのプレッシャーがあまりに大きすぎたために、名プレーヤーと評判の高い選手が、だいじな試合で本来の実力が発揮できなくて負けてしまった、などということをよく聞きますよね。

大事な場面でこそリラックスする

リラックスした状態を保つということは、だいじな場面に遭遇したときこそ、必要となります。

アルファ波で能力を最大限発揮

というのも、リラックスした状態こそ、能力を最大限発揮できるアルファ波を出しやすくなるからです。

就寝前にリラクゼーションのひとときを持つ
アルファ波の相乗効果は、翌日まで好影響を与える

とくに、寝るまえなど、ひじょうに安らぎやすいときにリラクゼーションのひとときを持てば、あらゆる相乗効果が生じて、翌朝、ひいては翌日まで好影響を与えると言われます。

寝るまえにリラクゼーションする意味

なぜ、寝るまえにリラクゼーションのひとときをもつのかというと、それは一日の心と体の疲れを、翌日にもち越さないためです。

リラックスする方法は仕事とは無縁のものを選ぶ

音楽を聴くのもいい、自分の趣味に打ち込むのもいいのです。

とにかく、仕事とは無縁のもので精神の緊張を取り去る方法を行なうことで、リラクゼーションのひとときをもちます。それによって、確実に心身の疲労を取り去ることができます。

アルファ波を出してから眠ると、いいホルモンが分泌される

リラックスして心身の疲労を取り除き、アルファ波を出してから眠ります。寝る以前にアルファ波が出されていれば、そこからいいホルモンが出されます。

ホルモンは脳のメッセンジャー役

ホルモンは脳が指令を発する際、そのメッセンジャー役を果たします。そこから「満足に生きる」という意味の信号が発せられれば、それが内分泌制御の脳を動かし、さらにいいホルモンを放出して、血液とともに全身に行き渡らせます。

いいホルモンで満足感や安心感を得る

こういうときのホルモンは、満足感、安心感といった、建設的で前向きな気分をもたせる働きをもっています。また、毛細血管を拡張して、血行もよくなるので、血色もよくなるというわけでしょう。

チロトロピン、ドーパミン

寝るまえに、チロトロピン、ドーパミンといった「いいホルモン」を出しておけば、そのホルモンが寝ているあいだに、うまく働き、そうした体の調子のよさを提供してくれるのです。

朝の目覚めをすっきりと

そうなると、もちろん翌朝の目覚めはすっきりしています。朝をさわやかな気分で迎えることができれば、その日一日中、快適に過ごせるのです。

翌日の快適さを得るために

寝るまえにリラクゼーションのひとときを持つか、持たないかによって、翌日一日の快適さに大きな違いが出てくるといっても、けっして過言ではないでしょう。